重山教授が関わった天神川水門が「土木学会デザイン賞最優秀賞」を受賞

2016年12月1日
重山 陽一郎 教授景観アドバイザーとして参加した『天神川水門』が、土木学会デザイン賞において最優秀賞を受賞しました。
土木デザイン賞は、2001年に創設され、土木構造物や公共的な空間を周辺環境や地域と一体となった景観の創造や保全を実現した作品に贈られるものです。
重山教授は、デザインの責任者で、スケッチ、模型、CG、の作成から、ディテールや仕上げの検討、現場でのデザインの監理、などを行いました。

天神川水門
水門は夕日の名所として知られる宍道湖(島根県松江市)の天神川河口に位置し、宍道湖からの浸水を防ぐ目的で建設されました。水門の両端には市民の憩いの場である公園や県立美術館があり、付近一帯は「宍道湖景観形成区域」に指定されるなど、宍道湖畔でも屈指の夕日鑑賞スポットとして知られている場所。それだけに、水門は湖岸堤としての機能を損なうことなく、いかに周囲の風景に調和させるかということを念頭にデザインされました。
円筒を縦に割ったようなスタイリッシュなゲートを採用し、湖側からの景観を保つために管理橋をあえて湖側に設置するなど、周囲の環境に溶け込ますための様々な工夫がこらされたこの水門は、見事に宍道湖の夕暮れに調和しています。