建築計画

2015.10.08

建築企画の重要性について

 建築計画は、建築の諸課題に対して合理的な解決策を提示する知の体系であり、設計行為のベースです。そのため本講義は、建築企画書の作成を通じて基礎的な知識を習得することとしています。建築企画の課題は、「高知市中心市街地のある敷地を選定し、その敷地に適した建築物等を建設する企画開発計画書を作成せよ」というものです。

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 企画書作成のために検討項目は、下記のとおりです。
1.計画地の位置(どんな所か)

  • 1.1 地理的位置
  • 1.2 上位計画・関連計画からの位置づけ
  • 1.3 その地域、対象敷地のポテンシャル
  • 1.4 近隣写真(写真には、キャプションを)

2.計画敷地の概要

  • 2.1 敷地面積、前面道路の状況、敷地写真(写真には、キャプションを)
  • 2.2 法的土地規制(住所、敷地面積、用途地域、建ペイ率・容積率、防火地域、その他の地域地区)

3.成立可能施設の検討-その敷地には、どのような施設が有効か
4.開発の方向性と計画の方針-テーマ(コンセプト、サブコンセプト、キーワード)
5.計画建物の概要

  • 5.1 敷地概要
  • 5.2 建物概要(機能、各階平面図・立面図等、建物面積表、イメージパース、写真等)

6.概算事業費-企画から建物完成までの費用
7.事業収支計画

  • 7.1 収支計画の設定条件
  • 7.2 長期事業収支計画

8.建設スケジュール-計画から完成まで

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ゲスト講師を紹介しています

 第2回の講義では、高知市の中央新商店街の現況と課題を知るために、ゲスト講師として実際に高知市の中心商店街で「てんこす」という地域物産店を経営している山岡美和さんを紹介しています。ちなみに、山岡美和さんは、高知工科大学の1期生で、大学を卒業後、大学院修士課程に進み、大谷先生のまちづくり研究室にいました。

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ゲスト講師の山岡美和さんが高知市の中心新商店街の現況と課題をレクチャー

 この講義では、山岡美和さんの他に、あと3~4名の建築家や商業デザイナー等をゲスト講師としてお迎えし、レクチャーをお願いしています。

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現地調査の風景

 実際に学生が対象地区を歩いて現地調査をしている風景です。現況の把握が建築企画のベースとなります。