耐震設計論

2016.4.22

耐震設計論の授業の様子です。

耐震設計論では設計論と称しながら実際には建築振動論の基礎を学びます。

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授業は講義形式で行います。授業に用いる教材は、「建築基礎 耐震・振動・制御」(太田外氣晴・江守克彦・河西良幸 共立出版株式会社)をベースに作成したパワーポイントの資料を用いています。

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講義内容

建物が地震動のような動的な荷重を受けた時の振る舞いは、構造の力学1や構造の力学2で習ったものと大きく異なります。理論的な説明は完全に数学の世界ですが、実際にスポンジを揺らしてみて、数式と実現象との関係を理解するように心がけます。

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演習課題(その1)

講義ののち、理解を深めるため、毎回、課題が出題されます。出題は優しい問題から徐々に難しい問題へとレベルが上がってゆきます。優しい問題を解くときに深く理解をしていないと、難しい問題になったときに突然ついて行けなくなります。

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演習課題(その2)

「反力の計算」「せん断力分布」「モーメント分布」と言えば、構造の力学1で習った内容です。「曲率分布」「たわみ角分布」「たわみ」と言えば、構造の力学2で習った内容です。それらの知識を活用して、建物の剛性を評価して振動挙動を明らかにしてゆきます。
大学で習った構造の授業の集大成とも言えるでしょう。