建築環境工学

測定器と測定法の説明


 講義は、建築環境工学の基礎的事項の理解と、建築環境工学および建築設備分野で用いる物理量の定義、計算法を理解することを目的としています。今回の講義では、とくに快適環境に関する講義の一環として温度の測定法と測定器に関して講義が行われました。

サーモカメラ

 建物などの表面温度分布が測定できるサーモカメラ(赤外線カメラ)についての説明がなされました。教員が学生時代に使用していたような大型の機器ではなく、小型の機器が一般化してきたことや、測定時に必要な物体の放射率や吸収率との関係が、画像を見ながら解説されました。


スマートフォンで使用できるサーモカメラ1

 近年は、スマートフォンに接続して測定できるサーモカメラがあり、測定現場などで活躍していることが説明されました。教室の内壁や学生の表面温度もその場で確認しました。


スマートフォンで使用できるサーモカメラ2

 スマートフォンで使用できるサーモカメラで測定した人物の写真(可視画像と熱画像)を紹介しました。この例では皮膚表面温度が「熱中性域」に近いことや、着衣の熱抵抗、壁の表面温度と輻射、および電磁波の波長に関する解説が行われました。


快適条件の解説

測定器と測定法の解説とともに、室内環境の建築環境工学的な快適条件について解説が行われました。