Outline

 この演習では、デザイン&プレゼンテーションのための道具としての3D-CADと動画編集アプリの利用方法を学びます。構造物や、空間をデザインするための道具として、従来は、スケッチ、模型、図面などが用いられてきましたが、今日では、コンピュータを利用して、3次元の空間をモデリングし、そこからウォークスルームービーを書き出して、動画を編集し、インターネットに公開することが可能となり、積極的に利用されるようになっています。
 この講義・演習では、講義のはじめに短い説明を行った後は、質問に答える形で進めていきます。このホームページと教科書を読んでどんどん先に進み、困ったら教員やTAに遠慮なく質問して下さい。
 

前提となる科目

 この演習では、コンピュータリテラシー、CAD・図学、を履修していることを前提としています。
 

利用するアプリ

 この演習では、SketchUpという3D-CADアプリ、別途紹介する動画編集アプリを利用します。
 

Textbook

 教科書「 やさしく学ぶSketchUp 」2800円(税別)が必要になります。
 

Steps

この演習は3つのStepで構成されています。
 Step1では、教科書に従って、SKetchUpの基本的な使用方法を学びます。教科書は非常に分かりやすく書かれているため、容易にソフトの使い方を身につけることができます。 また、図面の基本についても学びます。
 Step2では、実在する建築の図面と写真を元に、モデリングを行います。つまり、図面を元に、パソコンをつかって、”建築の施工”を行うわけです。Step2の課題の図面は、初回の講義で配布するので、Step1が終わり次第すぐに、とりかかって下さい。 この課題は時間がかかるので、Step1を早めに終わらせてStep2に取りかかってください。
 Step3では、今まで身につけた技術を用いて、実際に構造物のデザインを行います。
 

Quiz

 Step2の終わりに、ごく簡単なQuizを行います。時間は30分程度です。このQuizは、他人の作品のコピーで課題を切り抜けようとする不埒者を排除するためのもので、まじめに学んだ人にとっては、非常に簡単です。

 

Evaluation

 成績評価の考え方を以下に示します。
Step1は、教科書に書いてある通りに作業するだけなので、成績評価に含めません。
Step2, Step3, Quizを、それぞれAAからFまで評価します。それらを総合して、科目の成績とします。
 

AA

到達目標

ソフトウエアを自由自在に素早く使いこなせる。頭の中にイメージがあれば、手が勝手に動く。デザインの良否には悩むが、ソフトウエアの使い方では悩まない。

分かりやすく見栄がし、ディテールまで気配りされたプレゼンテーションを作成できる。

プレゼン内容が非常に充実している。

評価基準

Step2, Step3の片方がAAでもう片方がA、QuizがA

A

到達目標

ソフトウエアをスムーズに使いこなせる。複雑な操作でも、マニュアルを見なくても分かる。同種の他のソフトでも短時間で使えるようになる。

成果品の一部にやや未熟な点が見受けられるが、基本的なプレゼンテーションができる。

プレゼン内容が充実している。

評価基準

Step2, Step3, Quizの全てがB以上で、かつ、Step2, Step3のいずれか一つがA以上(つまりCがあったらAは取れない)

B

到達目標

ソフトウエアの基本的な利用法を身につけている。基本的なことは、マニュアルを見なくても分かる。

成果品の一部に初心者にありがちなエラーが見受けられるが、課題に誠実に取り組んでいる。

評価基準

Step2, Step3, Quizの全てがB以上

C

到達目標

一通りの操作をこなしているが、未熟な点が多々見受けられ、すぐにわかる問題点がそのままになっている。

評価基準

Step2, Step3, Quizの全てがC以上

F

Cに満たない成績。成果品の完成度が極端に低いもの。

※各課題の提出における遅刻は、評価が下がります。

    • 遅刻1回:最終的な成績の上限がBになる(AA、Aが取れなくなる)。
    • 遅刻2回:最終的な成績の上限がCになる。

※Quizは、追試を行います。

    • 最初のQuizは、A~Fの成績です。成績がC, Fの人は追試を受けることができます。
    • 第1回追試は、最高でもBの成績で、B~Fの成績となります。成績がC, Fの人は追試を受けることができます。
    • 第2回追試は、最高でもBの成績です。ここでFの場合は、単位を得ることができません。

 

Schedule

10/2(月)
10/5(木)
   10/6(金)19:00 Step1 締切
10/12(木)
   10/14,15 大学祭
10/16(月)
10/19(木)
10/23(月)
   10/25(水)19:00 Step2 締切
10/26(木)Quiz Quizは全員がWS室で行います。
10/30(月)
11/2(木)
11/6(月)
11/9(木)
11/13(月)Quiz 追試1
   11/15(水)19:00 Step3 静止画提出締め切り
11/16(木)
11/20(月)
   11/25(土)19:00 Step3 動画と.skpファイルの提出締め切り
11/27(月)予備日
12/1(木)講評 Quiz 追試2
 

Notice

成果品のコピーについて

 この演習では、コンピュータを利用するため、課題の成果品の提出にあたって、他人の成果をコピーすることがきわめて容易にできます。しかしそれは、愚か者の仕業となるでしょう。
 各Stepの成果品でコピーを提出しても、Quizで好成績をあげなければ意味がありません。また、Step3では、限られた時間で、各自でオリジナルの空間や構造物をデザインすることになります。ここでは他人のコピーはできません。3D-CADの腕を磨かなければ、設計演習や就職後に苦労するでしょう。
 コピーが発覚した場合は、単位を与えません。

景観デザイン演習について

 3年1Qの景観デザイン演習は、CAD・図学、景観デザイン、マルチメディアプレゼンテーション、住宅設計の4つの科目の単位を取得していることが、履修の条件になります。