愛媛県八幡浜市保内町の宮内川に架かる美名瀬橋は、1933年(昭和8年)に竣工した、RCの橋です。
愛媛県八幡浜市保内町の宮内川に架かる美名瀬橋は、1933年(昭和8年)に竣工した、RCの橋です。
橋のすぐ上流には、大きくて立派なレンガ造りの建物があります。
美名瀬橋と旧東洋紡績赤レンガ倉庫
1933
愛媛県八幡浜市
この建物は、大正時代に建てられたもので、東洋紡績の川之石工場の原綿倉庫として使われていたものだそうです。
立派な建物ですね。壁はイギリス積みです。柱型には鉄筋が入っているそうです。
保内町は、明治時代から昭和初期に架けて紡績で繁栄した町で、当時の歴史的建造物が数多く残っています。その後、紡績が衰退したため、昭和35年に工場は閉鎖となり、現在はこの建物は製材倉庫として使われています。
現地の看板によると、この場所に最初に木造の橋が架けられたのは、1844年(弘化元年)のことで、庄屋の二宮盛尊の指揮で建設されたそうです。その当時の橋の名前は「皆瀬橋」。
その後、1910年(明治43年)に架け替え、さらに1933年(昭和8年)に現在のRC橋に架け替えられています。
当初は鋼製高欄だったものが戦時中に供出されてコンクリート高欄になったのだそうです。
親柱には、「工作者安藤松治」とあります。個人名が記されているのは珍しいですね。
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美名瀬橋
構造:RC造
施工:安藤松治
竣工:1933年(昭和8年)
旧東洋紡績赤レンガ倉庫
(現 八興産業製材倉庫)
構造:煉瓦造平屋建
竣工:1919〜1926年頃(大正8〜15年頃)
美名瀬橋と旧東洋紡績赤レンガ倉庫
1933