Arc MAP(GISソフト)

ラスターモザイク


 ラスターモザイクとはラスターデータの結合処理のことである。 ラスターデータを結合しようとする場合、 少なからずデータが重なり合う余剰部分とデータ間に空白の部分が発生する不足部分が発生する。 この余剰部分を入力データの内からどれを優先するかが問題となる。 この問題を解決しながら結合を行うのがモザイク処理となる。

 ここで、モザイク処理の例を以下に示す。 これらはPRISM衛星画像であるが、このらの画像を結合する上で、赤線のような余剰部分が発生する。

 これにモザイク処理を施すことで、余剰部分が選別されて結合される。 この応用で四国全域の画像を結合した結果が以下の画像である。

 ArcMAPではモザイク処理を行うツールが幾つかあるが、ここでは二つのみ記す。

・新規ラスターにモザイク

・既存のラスターにモザイク

 以上の二通りが代表的なモザイクコマンドである。 内容も字面通りのものとなる。 "新規"ならば白紙のデータを用意し、そこに順次入力ラスターを書き込んでいく。 "既存"ならば選択したラスターデータに入力ラスターを書き足していく。

 基本的には新規ラスターを作成した方が、失敗した場合へのリスクが少ない。 特定データを順次更新していきたいのであれば、既存ラスターに書き足していけば良い。 以下が各コマンドの所在である。

 ここでは"新規ラスターへのモザイク"の使用例を示す。

 コマンドを実行すると専用のウィンドウが開く。 ここで、それぞれの入力欄に新規ラスターの所在とファイル名を設定し、 入力するラスターデータを設定する。 最後に合成手法のオプションを設定する。 このオプションは複数あり、FIRST・MOST・MATCHがある。 それぞれ・・・と言った意味であるが、実際に試してみる。

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