-電子地図の利用状況-  
 地図が電子化され、様々な機能を持ったことにより、その利用価値は次第に高まっています。現在電子地図は色々な場面で、多目的に利用されています。電子地図が具体的にどう使われているのか、ここではその一部を紹介します。

 

オンライン地図

 左の図は、インターネットサイトYHOO!JAPANの地図検索システムの画面です。地図がデジタル化されることによって、リアルタイムでオンライン検索、表示ができるようになりました。すなわち、パソコンとネットに繋ぐシステムさえあれば、どこにいてもクリックひとつで最新の地図情報を得ることが可能です。また、NTTの提供するサイトでは、電話番号を入力するだけで、その場所周辺の地図を表示してくれるシステムもあります。

 

カーナビゲーション

 カーナビゲーションも電子地図を利用しています。システムとしては、GPSによって車の位置情報を取得し、それを電子地図上に表示させたものです。目的地までの距離や時間、最短ルートなどの割り出しは、全部電子地図から計算されています。

 

新しい地理の授業

 ある首都圏の中学校では、地理の授業に電子地図を用いた学習づくりに取り組んでいます。地図が教科書から電子地図に変わったことで、生徒は自らの調査データや画像を電子地図上に取込み、オリジナルの地図を簡単につくることが可能になりました。また、野外調査にデジカメやPDA(携帯型情報端末)を用いたりして地理データを取得し、自分でデータ処理を行うことで、地理に親しみながら情報処理の基本も学ぼうとしています。

 

地理情報システム

 電子地図は、基本的には紙地図より便利になったといった感じです。しかしながら、電子地図が飛躍的に活用および利用されてる分野があります。それは地理情報システムと言われる分野です。簡単に言えば、空間情報を扱い、解析や管理を行うシステムです。なじみが少ないと思われるかもしれませんが、すでに我々の生活のいたるところに進出し始めている技術なのです。

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