-天体と地球-

 地球は宇宙空間に存在し、回転や自転といったように常に動き続けています。今でこそ人工衛星等によって地球を外側から見ることが可能になりましたが、古来より人々は夜空の天体を用いることによって位置を計測してたり、地球のだいたいの大きさや形を導き出してきました。

 

地球の動き

               公転周期 : 365.2422日   公転速度 : 29.78Km/秒

               自転周期 : 23時間56分   地軸傾き  : 23.44度

 

 

天球

 下の図は地球を中心とする天球といわれる図です。夜空を見上げれば、頭上にたくさんの星々が輝いているのが見えます。星までの距離は様々ですが、果てしなく遠くにあるため距離感は感じられません。それはまるで、星々が大きな球体の内側に貼り付けられているように見えます。それを表した仮想の球体を天球といいます。

用語説明

赤道 : 地球上の太陽の通り道

黄道 : 天球上の太陽の通り道

春(秋)分点 : 黄道と赤道の交差点

自転軸 : 地球の傾きと自転を表す軸

子午線 : 地球を縦に0度から180度に分割する線

 

 星の位置を測る

 星の位置(地球からの距離や角度等)を知れば地球上の位置もわかります。ではどうやって遠い星の位置を測るのでしょうか?いくつか方法はありますが、例として三角視差について簡単に説明します。

三角視差

 景色を見るとき、立ち位置を変えると近くにあるものほど見る方向が変わります。そのため、距離を測りたい星の見える方向の差を調べることによって、その星までの距離を求めることができます。他には流星視差や標準光源といった方法も使います。

 

 

 星から位置を測る

 なぜ星を使って位置が測れるのか?それは星が地球から果てしなく遠いところにあるからです。他の星も地球同様に動いているのですが、あまりにも遠いため、その星が静止していものとして考えられます。そこで、地球上の「緯度、経度」の分かっている地点から、ある時刻にその星を見ると、その星の方位と高度が分かります。それは逆に言うと、あらかじめその星の位置がわかっていれば、地球上の位置を算出することができるということです。

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