構造美

大まかにいえば、構造物は、構造を支える部材(構造材)と、構造物を飾り立てる部材(化粧材)の2つで成り立っています。両方を兼ねる部材もあります。

ミラボー橋(パリ フランス)

 

サンタンジェロ橋(ローマ イタリア)

構造美とは、装飾によってではなく、構造を支える部材が美しさをつくり出している様をいいます。無駄なものを排除し、理に適った形をした構造物に対しては、多くの人が美を認めます。 普通は、土木構造物は構造美を第一に考え、装飾は控えめに行うのが良いとされています。

下の写真の橋は、非常に美しい橋ですが、単なる付け足しの装飾はほとんどありません。

イナコス橋(別府市 大分県)

鹿児島港(鹿児島市 鹿児島県)

クレテイユの歩道橋(クレテイユ フランス)

対照的に、この橋は、非常に多くの装飾が施されています。

太陽の橋(北九州市 福岡県)

新月橋(高知市 高知県)

 

アレクサンドル3世橋(パリ フランス)

 

橋以外の構造物も、構造美を持っています。なんだか良く分からない構造物ですが、美しく仕上げられています。じつは、斜面が崩壊しないための擁壁です。


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高知工科大学工学部社会システム工学科 重山陽一郎 shige@infra.kochi-tech.ac.jp