ホールに集まる人の多くは観客者として足を運びます。しかし本提案ではホールに集まる観客も舞台の上で演じる役者となり、小田原の文化やにぎわい、交流を発信していける「街の主舞台」となることを提案します。小田原城の構造的な空間構成である郭(くるわ)の考え方を、施設の空間構成に用いることにより、レベル差の違う平面を段状に積み上げました。そうすることによってホールが観劇の機能を満たす空間であるとともに、まちびと(市民)自身が演じ手として、文化活動を行なって自ら発表する空間として存在することによって、ホール全体がみんなの舞台となるようなホール・kuruwaの提案です。
制作者:潮美帆/岡崎杏子/北川克典/村井亮介