01.概要
 地上において使用することを目的としたスキャナタイプのレーザーセンサであり、ノンプリズムタイプの光波測距儀の1種である。レーザースキャナは、写真を撮るように、一般的な単点タイプの光波測距儀よりも、高速高密度に位置情報を取得可能である。
02.計測原理
 トータルステーションと類似。
 対象物に向かって放射したレーザーパルスが反射して戻ってくるまでの時間により距離を計測し、機械を基準とした水平角と垂直角を計測する。
03.スキャナの性能
04.得られるデータ
 @対象物までの距離
 A対象物までの角度(垂直角、水平角)
 B対象物の反射強度
 C対象物のカラー情報(RGB)
05.利点と欠点
 -利点-
 @即座に三次元データを取得可能である。
 他の計測手法に比べて測定能率が非常に高い。
 A高速高密度に取得可能である。
 他の機種と比べてもLMS-Z210の測定能率は高い。
 これらのことは、災害地などの2次崩壊の危険性があり、緊急性が要求されるようなところでは、 最重要ポイントである。

 -欠点-
 @高価で高重量である。
 価格:1000万円以上   重量:約13kg(レーザースキャナ本体のみ)
 Aデータ量が膨大である。
 高密度でスキャンすると、3ddファイルで約60MBとなる。
 (ちなみに、1byte=8bit、1KB=1024byte、1MB=1024KB、1GB=1024MB)
 B信頼性の低いカラー情報である。
 LMS-Z210は、回転ポリゴンミラーを用いることにより、高速スキャンしている。
 しかし、その高速さ故にシャッタースピードが非常に速く、カラー情報の信頼性は下がる。
 C同一点の計測は困難である。
 同一点の計測を行なう場合は、同一の計測条件下(位置、高さ、傾き)で行なわない限り、
 困難である。
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