数値地形モデル(DTM:Digital Terrain Model)とは、標高、勾配、斜面、方位、水系などの地形の特徴を三次元座標でデジタル表現するモデルをいう。 DTMは、次に示す地形の特徴あるいは地形情報を抽出するのに利用される。
-標高
-等高線
-勾配および傾斜方位
-水系
-流域面積
-地形陰影
-地形投射影
-斜面安定度

*主なDTM*

・不整三角網モデル(TIN:Triangulated Irregular Network)
ランダム状に配置されている地形点を結び、三角形網で面が構成されているもの。

・デジタル表層モデル(DSM:Digital Surface Model)
最小単位をピクセル(小さな正方体)とし、そのピクセル毎に表層面の高さが入力されているもの。

・デジタル標高モデル(DEM:Digital Elevation Model)
最小単位をピクセル(小さな正方体)とし、そのピクセル毎に地表面の標高値が入力されているもの。

・ボクセルモデル(Voxel Model)
最小単位をボクセル(小さな立方体)とし、そのボクセル毎に属性(カラー情報など)が入力されているもの。 三次元物体の形状を内部まで複雑に表現することができる。 そのため、医療分野で用いられているMRI(magnetic resonance imaging)と呼ばれる技術も、 このVoxel Modelが用いられている。 しかし、データ量が多く解析に時間が掛かることが欠点として挙げられる。

-TIN--DEM--VOXEL-