愛媛観測'04

愛媛観測'04

四国に今年6つ目の上陸となった台風23号はかつてない深い傷跡を残していった。 高知県室戸を襲った高波。徳島で広範囲に広がった住宅浸水。各地で相次いだ土砂災害。 死者・行方不明者は20人をこえた。台風が来るたびに大きな被害に見舞われた四国。


今回我々は、以上に発生した台風が残した傷跡を調査すべく向かいました。 場所は、愛媛県西条市で国道194号線沿いでした。至る所で、山肌が崩れ土石流を起こしていました。 土石流とは、山腹や川底の土砂が、長雨や集中豪雨などによって一気に下流へ押し流される現象のことを言います。
まず、我々は自然の摂理に対して恐怖を抱きました。 なぜなら、スケールの違いを感じたからです。 山道は、土石流により寸断され、巨木は倒され、巨大な鉄塔さえも無残に倒されていました。 復旧には資材運搬のためヘリが使われていました。
我々は、2時間近くかけて目的地へと歩き、自然の怖さを忘れてはいけないと感じさせられる観測となりました。

←我々、高木研究室では、このような機器を使用して観測しています。これは、一般にレーザースキャナーと呼ばれるもので、フルスキャン20分程度であるに もかかわらず、そのパノラマ写真と、三次元座標等が取得できるという優れものです。まぁ、優れているだけあってかなり高価な機器なんですけどね。

→秋山君が手にしているのは、「かりん」なんですが、みんなで食べて見ました。決して真似しないで下さい。一瞬にして、歯に歯垢がたまる感じがします。

→この近辺にはどうやら、道があったと思われます。
コンクリートが、破られた紙みたいに崩れていたり、土石流により流されたであろう部分に立つとその下にはプレハブ小屋の一部と思われるパーツがあったり・・・。

破壊力のすごさをマジマジと感じました。