地形情報の取得と処理

 

キーワード

 ラスタデータの取り扱い

  リニアストレッチ

  カラーパレット

 DEMとDSM

 国土数値情報

 地形解析


演習課題

 国土地理院は,10mメッシュと50mメッシュの標高データ(グリッド型)を提供しています.この授業での対象範囲における標高データを作りました.それが次のファイルです.


dem10.asc


これまで保存して来たQGISのプロジェクトファイル「GIS2017.qgs」をまず開いて,その後「レイヤー」メニューから「ラスターレイヤーの追加」を選択してDEM10.ascを開きます.


このデータも投影座標系(CRS)は,JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS IV です.他のデータとうまく重ならない場合は,CRSを確認してください.


このファイルを開くと,灰色に塗りつぶされた画像が現れます.コンピュータでは明るさを0〜255段階で表現するのですが,標高の値は単位がmの場合,その範囲を超えてしまいますから,どのように明るさを割り当てるか設定する必要があります.そのために, 画面左にあるレイヤーウィンドウのDEM10.ascレイヤーをダブルクリックもしくは右クリックすると,レイヤーのプロパティが変更できますから,ここで設定をします.



まずプロパティウィンドウの左側の列のアイコンから「シンボル」を選択します.その後,標高の最小値・最大値をコンピュータで表現可能な0〜255段階に割り当てます.その設定は,下の欄の「バンドデータから最小値/最大値を読み込み」と「コントラスト強調」をこの例に用に設定します.すると標高の高いところほど明るく,次のように表現されます.





自宅周辺を拡大して表示すると,真っ黒で隣接するグリッドがどこか分からなくなります.その場合は,もう一度レイヤーのプロパティを設定し直します.今度は,「バンドデータから最小値/最大値を読み込み」の部分を「現在の領域」に設定したうえで「読み込み」ボタンを押してから「OK」してください.すると分かりやすくなると思います.


「ラスタ」メニューの「解析手法」に「DEM」という項目があります。この機能を用いれば,様々な地形解析を行うことができます。また,「ラスタ」メニューに「解析」の項目があり,この中の「DEM」を選択すると,地形の陰影図や傾斜角度図・傾斜方位図を作成することができます。


今回の課題は,自宅における標高・傾斜角度・傾斜方位を求めることです。 課題フォーマットは,半角英数文字のコンマ区切りとします.なお,数値に単位は不要です


課題送信先メールアドレス: mstakagi@ugs.kochi-tech.ac.jp

    Subject:GIS演習11

    Contents:

   

○○先生,

○○専攻 ○年 ○○○○です.

地理情報システムの演習課題11について回答します.

学籍番号, 標高(m), 傾斜角度(°), 傾斜方位(°)


<署名>



締め切り:7月20日12時00分

締め切りを過ぎての提出,課題の不備については,減点となります.