表計算ソフトによるデータ処理
表計算ソフトによるデータ処理
キーワード
セルの絶対参照と相対参照
関数
1. 四則演算
* 演算の種類:和(+),差(-),積(*)商(/),べき乗(^)
* セルの場所は,列(A, B, C, ...)と行(1, 2, 3, ...)で表現することができる.
* セルの中で計算させる場合,=から書き始める.例えば,A2のセルにおいて 1 + 1 を計算させる時は,A2のセルに = 1 + 1 と入力すれば良い.
* 複雑な式は基本的に左から計算するが,積・商・べき乗は,和・差よりも四則演算の優先順位が高く,これらが先に計算される.なお,複雑な計算式の場合は,括弧()をつけて分かりやすく表現することが望ましい.()は,二重三重((()))となっても良いが,右向き括弧と左向き括弧の数は同じでなければならない.
* セルに入力された値を参照して計算することも可能である.例えば,C2のセルにおいてA2のセルの値とB2のセルの値の和を求める時は, C2のセルに = A2 + B2 と入力すれば良い.このとき,直接キーボードからA2と入力しても構わないし,マウスポインタをA2のセルに異動させてクリックし,A2と入力しても構わない.
2. 数値の表現
* 非常に大きな数値や小さな数値は,指数表現ができる.
* 例えば,2.87E+05は,2.87×10^5を意味し,2.87E-07は,2.87×10^-7を意味する.
3. 式のコピー&ペースト(相対参照と絶対参照)
* 式も値と同様にコピーすることができる.
* 例えば,C2のセルに = A2 + B2 と入力されているとき,これをC3にコピー&ペーストすると式は,自動的に = A3 + B3 と変換される.さらにD2にコピー&ペーストすると式は,自動的に = B2 + C2 と変換される.つまり,C2から見て参照されるセルの相対的な位置関係が,ペースト先でも保たれいる.このようなセルの参照のし方は,相対参照と呼ばれている.たくさんのデータを同じ規則に従って計算させるときに便利な機能である.
* コピー&ペーストに伴って,セルを移動させたくない場合もある.このような場合は,$を用いて列や行が移動しないようにできる.列を動かしたくない場合は,列の前に$を入力し,行を動かしたくない場合は,行の前に$を入力する.例えば,C2のセルに = $A$2 + B2 と入力されているとき,これをC3にコピー&ペーストすると式は,自動的に = $A$2 + B3 と変換され,A2は動かない.このようなセルの参照の仕方は,絶対参照と呼ばれている.
4. 数学関数
sin(引数),cos(引数),tan(引数)
sin, cos, tanの値を返す.引数は,ラジアンの値で入力する.
atan(引数)
arctanの値を返す.引数は,実数で入力する.
sqrt(引数)
平方根の値を返す.
log(引数1,引数2)
引数1の引数2を底とする対数を返す.
exp(引数)
eのべき乗を返す.
pow(引数1,引数2)
引数1を引数2で累乗した値を返す.
5. 統計計算に便利な関数
条件計算:if(式, 値1, 値2) 式が真のときは値1を返し,偽のときは値2を返す)
合計計算:sum(範囲)
最大最小:max(範囲), min(範囲)
平均値:average(範囲)
分散,標準偏差:var(範囲), stdev(範囲)
順位:rank(数値,範囲,序列)
演習課題
1.次のファイルには,高知県の市町村の年齢別人口のデータです.このデータを用いて次の項目について調べてみましょう.
市町村別の総人口
高知県の総人口
市町村別の60歳以上の人口
市町村別の60歳以上の人口比率
60歳以上の事項比率が最も高いところはどこか?
2. 次の課題ファイルをダウンロードし,解答ファイルを作成し,それをメールで提出しなさい.
* 課題ファイル
課題送信先メールアドレス:mstakagi@ugs.kochi-tech.ac.jp
Subject:GIS演習2
Contents:
○○先生,
○○専攻 ○年 ○○○○です.
地理情報システムの演習課題2を添付します.
<署名>
締め切り:6月15日12時
締め切りを過ぎての提出,課題の不備については,減点となります.