地理情報システム

 

キーワード

 レイヤ

 測地系と座標系

    空間検索,空間参照


演習課題

1.QGISをインストールし,地理座標系と投影座標系を設定します.なおBWS, CWSのコンピュータにはインストール済みですので,これを利用してください。この授業では,地理座標系と投影座標系のデータを両方用いますから,その設定から行います。

  「設定」メニューから「プロジェクトのプロパティ」を選択します.

  「座標参照系(CRS)」を選択し,次の二つの座標系をダブルクリックします.

    地理座標系:WGS84

    投影座標系:Transverse Mercator

                    JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS IV


  ウィンドウ左上の「オンザフライCRS変換を有効にする」にチェックを入れます.

  最後に一番下のウィンドウにある「JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS IV」を選択して,OKボタンを押せば,実距離の平面直角座標系となります.



2.道路情報と建物情報,行政界をダウンロードし解凍します(学外からはダウンロードできませんので,ダウンロードは学内で行ってください).

   road_line.zip

   build.zip

   japan_ver71.zip

 解凍すると,それぞれのディレクトリに,4〜5つのファイルが格納されています.例えば道路情報の場合,次のファイルがあります.

   road_line.dbf (データベース形式の属性情報)

   road_line.prj (測地系や座標系の情報)

   road_line.shp (図形情報)

   road_line.shx (インデックス情報)

 これらのファイルは,常にセットで必要ですからバラバラにしないようにして下さい.

これらのデータをZ:\GISフォルダに移動させておきます.

QGISでデータを表示させるには,「レイヤー」メニューから「ベクトルレイヤーの追加」を選択します.
「ブラウズ」ボタンをクリックして,上のファイルを開きます.ファイルの種類は,「ESRI Shapefiles」か「All files」 に設定してください.


 各データのCRSは次のようになっています.うまく表示されない場合は,レイヤーのCRSを確認し,必要なら再設定します.

   road_line.shp(平面直角座標系IV JGD2000)

   build.shp(地理座標系WGS84)

   japan_ver71.shp(地理座標系WGS84)


表示されたら,拡大・縮小,地図の移動などで適当な範囲を表示させましょう.



3.表示させた道路や建物の色を変更することが出来ます.

画面左にあるレイヤーウィンドウには,表示されているレイヤーのリストが並んでいます.各レイヤーをダブルクリックもしくは右クリックすると,レイヤーのプロパティが変更できます.


レイヤーのプロパティのウィンドウは,下のようになっており,様々な設定を行うことが出来ます.ここでは,建物の色を変える設定を試みましょう.そのためには,シンボルのアイコンをクリックします.

ここで,塗りつぶし色や,線の太さ,効果率を設定することが出来ます.各自で,好みの色に変更してください.


4.次にこれまで作成した二つのファイルを開いて下さい.

  学籍番号.kml(前々回提出した課題ファイル)

  Station.kml(前回提出した課題ファイル)

 開くには,「ブラウズ」ボタンをクリックして,上のファイルを開きます.ファイルの種類は,「KML」か「All files」 に設定してください.

  ポイントが二つ表示されたか,確認して下さい.表示されない場合は,「ビュー」メニューの「全域表示」を選択すると,表示されるはずです.


5.今回の課題は,道程の距離を求めてもらいます.自宅から土佐山田駅までのルートを設定し,そのルートに沿った距離を求め,メールで送信して下さい. 距離を求めるには,前回同様「ビュー」メニューから「線の長さを測る」を選択して実行します.


6.さて,建物のポリンが,自宅のポイントデータを覆い隠して,見えなくなるケースもあると思います.このような時には,レイヤーの重なる順番を変更すれば,見えるようになります.例えば,建物のポリゴンを一番下のレイヤーにするには,建物レイヤーを選択して,ドラッグすることにより,最も下の位置に移動させると序列を変更できます.





7.作業終了後は,「ファイル」メニューから「プロジェクトの保存」を選択し,これまでの作業を保存します.ファイル名は,適当で構いませんが,今回は「GIS2017.qgs」としましょう.このファイル名も必ず半角英数で表記してください。


今回の課題は,自宅から土佐山田駅までの道のりを下のフォーマットに従って送信してください.課題フォーマットは,半角英数文字のコンマ区切りとします.なお,数値に単位は不要です.


課題送信先メールアドレス:mstakagi@ugs.kochi-tech.ac.jp

    Subject:GIS演習5

    Contents:

   

○○先生,

○○専攻 ○年 ○○○○です.

地理情報システムの演習課題5を送付します.


学籍番号, 距離(m)

<署名>



締め切り:6月26日12時00分

締め切りを過ぎての提出,課題の不備については,減点となります.