地形解析
標高データがあれば,IDRISIによって地形解析を行うことができる.標高データは,ラスター型とベクトル型の両モデルで表現できるが,IDRISIではラスター型が対象となる.これはすべての画素に標高の値が与えられているものである.なお,この標高データは一般に数値地形モデル(DEM:
Digital Elevation Model)と呼ばれている.
IDRISIでは,傾斜角度,傾斜方向,陰影を計算することができる.
- 「GIS Analysis」メニューの「Context
Operators」の「SURFACE」選択する.すると「SURFACE」ウィンドウが開く.
- 「Calculate」:地形解析の内容を選択.
- Slope:傾斜角度計算.角度が度或は%で計算される.
- Aspect:傾斜方向計算.北から東回りの角度が度で計算される.
- Analytical
Hillshading:陰影計算.
- 「Input elevation
model」:対象となる標高データのファイル名を入力する.
- 「Output file
name」:出力画像名(既存のファイルと重複しないように注意.)
- 「Calculations
in」:傾斜角度の場合,出力値が角度(Degrees)かパーセント(Percent)かを指定
- 「Conversion
factor」:対象画像の距離の単位と標高の単位の比率を入力
- 「Sun azimus in
degrees」:陰影計算時に用いる太陽の方位角.北から東回りを度で表す.
- 「Sun elevation angle in
degrees」:陰影計算時に用いる太陽の高度.水平から天頂の向きを度で表す.
- すべてのパラメータを入力し,「OK」ボタンを押せば地形解析計算が始まり,計算後の画像が表示される.なお,カラーパレットは自由に変更可能である.