距離解析
IDRISIでは,ラスター画像における点・線・面からの距離画像を生成することができる.例えばある施設,道路,街区等からどれほど離れた位置にあるのか,すべての画素にその距離を与えることができる.もし対象物が複数あった場合には,最も近い対象からの距離が計算される.ここではその距離画像生成法について解説する.
- 距離画像生成の対象となる画像は2値化されたラスター型のものである.点・線・面のデータの中にはベクトル型のデータであることがある.この場合,あらかじめベクトル/ラスター変換を施さなければならない.さらに,RECLASSやASSIGNによって2値化させなければならない.
- データの用意が出来れば,「GIS
Analysis」メニューの「Distance Operator」の「DISTANCE」選択する.すると「DISTANCE」ウィンドウが開く.
- 「Feature
image」:距離計算の対象となる画像ファイル名を入力する.
- 「Output
image」:出力画像名(既存のファイルと重複しないように注意.)
- すべてのパラメータを入力し,「OK」ボタンを押せば距離計算が始まり,計算後の画像が表示される.なお,カラーパレットは自由に変更可能である.