変化量抽出
衛星リモートセンシングは,周期的に同じ領域のデータを取得することができるため,変化量を抽出するのに向いている.そこで,IDRISIにて変化量を抽出する手法について解説する.
CROSSTAB
- 2つの画像をもとにクロス集計(cross-tabulation)を行なう.例えば,異なる時期に取得された衛星画像より,1〜4の項目に分類画像を作成したとする.このとき第一画像で1と分類されたにもかかわらず第二画像では2と分類された画素がいくらあったかをカウントするのにCROSSTABは有効である.
- CROSSTABを実行することで,第一画像を列に第2画像を行とする分類項目のマトリクスにおいて画素のカウント値が出力される.また,カウント値だけでなく,変化したところ,変化のなかったところの画像化も行なうことができる.
- なお,クロス集計を行なう場合は,2つの画像は同じ座標系で同じ空間分解能のもの,つまり幾何補正された画像でなければならない.
- 「GIS Analysis」メニューの「Change / Time
Series」の「CROSSTAB」を選択する.すると「CROSSTAB」ウィンドウが開く.
- 「First
image」:第一画像ファイルを入力する.
- 「Second
image」:第二画像ファイルを入力する.
- 「Output type」
- Cross-crassification image
- Full cross-tabulation table
- Both cross-crassification and
tabulation
- 「Output
image」:出力画像名(新規ファイルとなる.既存のファイルと重複しないように注意.)
- すべてのパラメータを入力し,「OK」ボタンを押せばクロス集計が始まり,cross-crassificationの場合には画像が,cross-tabulationの場合には計算結果が表で表示される.