高知新港ガントリークレーンの色彩デザイン
2009年10月11日
いささか古い話で恐縮ですが(^^;)、2009年春に高知新港のガントリークレーンの色が塗り替えられました。重山先生と研究室のメンバーが、色の提案を行いました。
ガントリークレーンは、外国から来る船のコンテナを積み降ろしするための設備です。高知新港には、これが1つだけあります。高知県から高知NPO浦戸湾色彩計画専門部会に、塗り替えるカラーの提案の依頼があり、部会メンバーの重山先生と研究室が作業を行いました。
塗り替える前は、赤と白に塗られていました。背の高い構造物は航空機の安全の観点から赤と白に塗られていることが多いのですが、最近ではこれ以外のカラーリングの事例も増えています。
様々なバリエーションを検討し、関係者の皆様の意見を伺いました。シミュレーション画像は学生が作りました。
会議の結果、採用されたのがこの案
実際に塗るペンキの色見本を作っていただいて、細かい色調整をします。海沿いにある鉄の構造物なので、錆びないように耐久性の高い塗料を使います。
港の機能を止めることは出来ないので、一度に全部は塗れません。まず上半分から(^^;)
大きな箱が載っている部分の「K」の字は、高知港のシンボルマーク。
ここのディテールは、模型を作って検討しました。
動く部分は黄色です。操作室に人がいるのが見えます。
コンテナをつかむ部分も黄色です。
完成! ご協力いただいた関係者の皆様に感謝。
動いているところを動画でご覧下さい。