2006年度/木造建築設計

 

 

土佐派の家 自然素材を生かす技(新聞記事 '04.11〜'05.7)

■講義スケジュール

1
10月03日(火) 課題説明「土佐派の家の工法システムによる」 自己紹介ビデオ「武骨に木を編む」
2
10月10日(火) 健全な林相と木材供給(山本速水) 個別質疑対応
3
10月17日(火) 木材流通の諸問題(田岡秀昭) 個別質疑対応
4
10月24日(火) 土佐派の家について・中間講評(松澤敏明) (中間提出)
5
10月31日(火) 木構造の力学と工法(山本幸廷) 個別質疑対応
6
11月14日(火) 木材の仕口・継ぎ手と刻みの実際・久枝建設刻屋訪問(中村雄輔) 現地集合・現地解散
7
11月21日(火) 伝統の商家づくりと改修・聖建築研究所訪問(山本恭弘) 現地集合・現地解散
8
11月28日(火) 課題最終提出・発表・講評(松澤敏明) (最終提出)

■2006年度 設計課題

※この設計課題は講義(3Q)前から各自取り組んでおいてください。

 

1)核家族を想定した庶民的な住宅を設計する。  

・床面積は100平米±10%とする。   

・将来、10平米程度の増築を1〜2棟、別棟で行うものとする。   

 (課題では、住宅・別棟ともに計画する。)

 

2)課題の目標及び課題の追求すべき要点  

仮提出された課題提案をもとに以下の点を中心に質疑応答を交わしながら、木造建築の設計を経験する。  

1.なぜ、造林間伐材か−野性的な林から野性的な住宅を−      

2.なぜ、柱・梁・貫の柔構造か−木を編むように使うことで決して崩壊しない骨組みを−    

3.なぜ、伝統の仕口接手か−打ち締めて組み上げる1000年の知恵−    

4.なぜ、100年の実績の意匠か−愛されれば大事にされる−    

5.なぜ、木・土・紙など息をする素材か−      

6.なぜ、地熱・太陽熱の利用か−高床式・竪穴式住居の知恵−      

7.講評 循環型社会に於ける木造建築の位置づけ

 

3)設計は下記の設計条件によるものとするが、一部変更する方が面 白いと思うものは提案し、認められればそれによることができる。   

・スギ・ヒノキの造林間伐材を使う。    

(建築地に近いひとつの山から伐りだした間伐材を想定する)      

・柱・梁・貫を使った軸組工法によるものとし、2×4工法、ログハウス工法などを除く。   

・オーバーモジュールは1mとする。   

・100年の寿命の意匠を想定する。   

・解体して別の場所に移築できること。できれば礎石とも。   

・増築部分の用途は子供部屋・老人室・書斎・工作室などの個室、茶室・簡易民宿などの客室など「居室」を想定し、納戸・車庫などの用途は除く。   

・基礎・フレーム・仕上・建具・設備などをできるだけ部品化して供給する試みをし、部分の取り替えにより寿命を延ばす道を探る。   

・できれば、省エネルギーの視点から、15〜18℃程度で1年中安定している地熱と、冬の晴天率が高い高知の気象を考えて太陽熱の利用を提案の中に含める。   

・設計提案されたものがいくつかつくられて群をつくるとき、集落としての空間的な広がりの美しさと、100年を経たときの時間的経過のつくる美しさについても設計説明で言及する。 

 

4)提出物   

・1/50のスケールの骨組み模型   

・模型写真   

・平面スケッチ 1/100   

・仕上げなど主な仕様   

・面積表   

・設計説明書   

・設計者の顔写真   

上記所要図面等をA3サイズの用紙1枚にまとめる。   

(返却しないので、必要であればコピーをあらかじめしておくこと。)

 

5)教科書   

・木の家に住むことを勉強する本 (泰文館)  

 

6)参考書   

・土佐派の家 -100年住むために- (ダイヤモンド社)  

・土佐派の家 (PART2) 技と恵  (ダイヤモンド社)